インドニュース一覧へ

インド、西アジアからのエネルギー輸入が紛争開始後で最高水準に

ホルムズ海峡を通るLNG船と原油タンカーを描いたAI生成イメージ
インドのエネルギー輸入と西アジア航路を象徴したAI生成イメージ。実在の船舶や航路状況を撮影した写真ではありません。

The Times of Indiaは9月30日、調査会社Kplerの船舶データをもとに、インドの西アジアからのエネルギー輸入が9月に紛争開始後で最高水準になったと報じました。ホルムズ海峡を通る供給が改善し、同月のインドのLPG輸入の6割超、LNGの47%、原油の約4割を西アジア諸国が占めました。4〜8月の平均と比べると、LPG・LNGは29%、原油は25%でした。

LPGは9月に約140万トン輸入され、UAEからの供給が50万トンに増えました。これは8月の20万トン、7月の10万トンからの増加です。一方、米国からのLPGは8月の80万トンから9月は30万トンに減りました。報道では、インド向け事業者が西アジア産の比率を高めた背景として、航路が短く、運賃が高い局面で輸送コストを抑えやすい点も挙げられています。

原油ではロシア産の輸入が6〜7月の1日当たり270万〜280万バレルから、9月には190万バレルへ減少しました。9月の輸入全体に占めるロシア産は35%、西アジア産は約40%とされています。LNG輸入は9月に210万トンで、4月以降の最低水準でした。これらは月ごとの輸入構成を示すデータで、今後も同じ調達比率が続くことを保証するものではありません。

出典:The Times of India(2026年09月30日)

日本との関わり・解説

西アジア産の供給回復は、インドの精製・ガス事業者に調達先の選択肢を戻す一方、地域情勢や海峡の通航、運賃によって輸入構成が変わりやすいことも示しています。インドと取引する日本企業は、原油価格だけでなく、LPG・LNGの調達先、輸送日数、運賃、在庫水準を分けて確認し、調達契約の代替ルートや価格改定条項を点検する必要があります。

報道内容を踏まえた一般的な経済的影響の解説です。