現地レポート

C. ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄領(3/30視察結果)

「発展中の田舎町・シルバッサ」

 

 地域情報

GDP: 0.03% (33rd)  of Total GDP

面積: 491 平方キロメートル (0.01% )
人口: 343千人 (33rd / 0.03%)
州都: Silvassa
主要言語: Gujarati, Hindi

 

ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄領は、ゴアやダマン・ディーウ連邦直轄領と同様に、旧ポルトガル領であり、ゴアの飛び地としてダマンがあるように、ダマンの飛び地としてダードラ―、ナガル・ハーヴェーリー地区が位置している。当該直轄領は、複数の部族で構成され、全体の人口が34万人程度の農村主体の連邦直轄領である。近くの主要都市は、宝石産業が盛んなSurat(120km)やインドで最大の商都ムンバイ(180km)があり、豊かな都市の近くに位置している。連邦直轄領のCapitalであるSilvassaへは、最寄駅であるVapi駅(20km)からオートリキシャで20分程度で行ける。

 

 

 

 現地視察レポート(Silvassa)
2012年3月30日、ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄領の首都・シルバッサを視察した。

 

[市街]

市街は比較的、狭い範囲におさまっているため、オートリキシャで市街地を回る形式での視察を行った。

 

(1) 市街中心 (バスターミナル)

バスターミナルを中心にバス、オートリキシャ、乗客その他、多数の人々が集まり賑やかな場所となっている(下写真/右写真=バスストップ、左写真=バスストップの道路向かい)。バスターミナル周辺には、個人規模の雑貨屋、携帯電話販売店、飲料販売店、レストランなどが集まっている。市街地ではあるが、周辺でホームレスや物乞いのような人々は見かけなかった。

 

住宅や店舗との間に十分なスペースがあり、道路も建物もすべてに空間的ゆとりがある。市街中心であるが、交通量も比較的多くない。

 

市街中心から少し離れた場所には、下の写真のように、極めて裕福な住宅もある(左写真=遠方より、右写真=正面玄関より撮影)。

 

 

(2) リゾート開発地区周辺

まだ開発途中の段階であり、モデルルームだけを展示しているリゾート地域や建設中の地域が多数あり、周辺は企業や人々を誘致ための巨大な看板広告がいくつも見られた。インド経済の発展にともない、ここSilvassaでも新たな建設需要が生まれていることが分かる。

下の左の写真はリゾート開発中の場所の写真。道路沿いでは土木工事が行われている最中であった。右の写真は、今後建設を予定しているリゾート地区の写真。視察現在、写真の左に見える門とモデルルームだけが完成されているようである。

 

下の写真のように、いくつもの企業等の誘致広告があった。

 

(3) 工業地域

工業地域は、下の写真のように、全ての工場は高い塀で囲われており、中の様子を見ることはできない。この工業地域の一角には、インドの製薬会社のうち、収益ランキング5位(2009年)のサン・ファーマスーティカルズの工場がある。工場の中までは視察できないため、工業地域一帯でオートリキシャからの視察を行うことにしたが、空気の悪さが気になった。

 

(4) Secretariat

写真撮影は自粛。

 

(5) ALOK Industries Limited

市街の南方に位置する場所に、インドの主要テキスタイル企業である、アロック・インダストリーズ(売上高636億ルピー/純利益37億ルピー)の工場があるため、その工場を道路から視察。当該工場の敷地は非常に広く、化学プラントのような設備を有しているようであった。アロック・インダストリーズは現地人も良く知っている会社のようで、この会社の場所はすぐにオートリキシャ運転手に案内してもらうことができた。

 

 

[郊外]

Vapi駅からSilvassa市街までの間は、荒涼とした大地に民家や小規模商店が通りに面して点在している。道路も左右それぞれ、舗装された2~3車両分の幅があり、交通量と比較して十分に余裕のある道路事情といえる。

 

 

【その他】

17時~17時15分の間の15分間で、バスストップから50m離れた大通りで、四輪車と二輪車(オートリキシャ含む)の台数カウントを行った。本カウントは、あくまで概括的な台数を把握することが目的である。

四輪車=119台 / 二輪車(オートリキシャ)=327台

 

 

[視察を終えて]

連邦直轄領のシルバッサは、のどかな田舎町にインドの経済発展の恩恵を受けて、投資開発マネーがこの地域にも流れこみ、リゾート開発が進んでいる状況と思われる。この地域の産業としては、既存の農業分野と今後の発展が期待されるリゾート分野が大きな割合を占めるのかもしれない。宿泊したホテルは改装の真っ只中であり、よりグレードの高いホテルへの改装のようだ。また、このような地域にも、携帯電話は普及しており、至る所で携帯電関連の店舗を見かけるとともに、オートリキシャの若者やその仲間たちが携帯電話でのやり取りを頻繁に行っていたのが印象的であった。