現地レポート

4. ビハール州(5/12-5/14視察結果)

「外国人宿泊お断りが多い地方都市・パトナ」

 

 地域情報

GDP: 2.92% (14th)  of Total GDP

面積: 94,163 平方キロメートル (2.86% )
人口: 41,947千人 (11th / 3.47%)
州都: Patna
主要言語: Hindi

   

 

※右上マップの赤色の部分がビハール州で、青枠で囲んでいるいる州が、現在のジャールカンド州である。

ビハール州は、北はネパール、東は西ベンガル州に隣接する。州のGDPのうち製造業の割合が1桁と低く、主要な産業は、農業、食品加工業、鉱山業、石油精製業、繊維業、革及びその他エンジニアリングである。農業が州人口の大多数を占めていることは、インドの他の州にも共通する特徴である。

ビハール州は、インド全ての州・直轄領の中で、最も一人あたりの平均所得が低い貧しい州として知られている。また、2000年にビハール州からジャールカンド州が分離している。

 

 

 現地視察レポート(Patna)

2012年5月12日~14日、ビハール州の州都・パトナを視察した。

 

(1) 市街中心

パトナのメインステーションを降りると、すぐ正面にヒンドゥー教の寺院が見える。寺院を過ぎると、人の雑踏と広い道路に所狭しとバス、オートリキシャ、自動車、バイク等が混雑していたの印象的だ。パトナ市街は、直前に訪問したラクナウと似た雰囲気を持つ。比較的、古い建物が残り、一人あたりの平均所得が高い都市と比べて、近代的な設備や建物などは限定的であった。

 

(2) 郊外

インドの工科系の大学として有名な、IIT-Patna周辺(下写真)。視察時期が、学期の間であったため、ほとんど学生は見られなかった。IITは非常に有名でインドの工科系の最先端の知識が集まる場所であるため、豪華な建物を予想していたが、概観からは比較的質素な施設との印象を受けた。

 

(3) パトナ周辺の農村地域

パトナの直前の視察地のラクナウ(ウッタル・プラデーシュ州)からパトナにかけての電車の車窓からの写真。パトナに入るまでの間は、ずっと下のような穀倉地帯が続く。

 

 

[視察を終えて]

パトナのあるビハール州は、インド亜大陸の東部に位置しており、この地域では、毛沢東思想派(マオイスト)による反政府活動が活発な地域であり、視察の約2ヵ月前の3月上旬にもイタリア人旅行客がマオイストに拉致される(4月中旬に解放)という事件もあり、この地域では治安の面で緊張状態が続いている様子だった。

このため、パトナ市街のホテルで、外国人旅行客の受入が可能なホテルは極めて限定的であった。駅周辺のホテルでは、中級クラスのホテル1件だけであった。このこともあり、パトナ市街での視察は十分な注意を払って行動することとなった。

市街を視察している中では、危険なことを感じるような状況には遭遇しなかったため、少なくとも市街地である限り、日常的には安全であるのかもしれないが、やはり他の都市と同じようには行動できないという制約はあった。

視察において、主要な消費者である中・高所得者を対象としたような店舗は限定的である印象を受けた。なお、市街における看板や庶民的なレストランのメニューには英語表記がなく、街として英語を使用する必要性が比較的少ない地域との印象を持った。主要言語が、ヒンディー語でもあるため、インド国内からの投資や人・物の移動が主流の街ということなのかもしれない。